PEACEBERRY JAM

No.18

(国連・憲法問題研究会通信第18号)
日の丸・君が代反対国会デモ=8月4日
  目 次

日の丸・君が代……2

盗聴法反対…………12

共同企画……………13

研究会合宿…………12

研究会活動…………14

事務局から…………20

 200円

7月10日 日の丸・君が代反対の集い


なぜ今さら国旗・国歌!?
 7月10日、「なぜいまさら国旗・国歌?!」を文京シビックセンターで行いました。これは 言うまでもなく2月広島県立世羅高校長の自殺を利用して計画された、日の丸・君が代法制化 に反対する企画です。この後、8月9日に法案はろくな審議もなしに成立してしまいました。

 しかし、既成事実化を許さず、国旗国歌に異議を申し立て、日の丸・君が代強制に反対して いかなければならないと思います。

 この集いでは、学校現場からの報告を見城赳樹さん(東京教組多摩島嶼地区教職員組合委員 長)、地域での取り組みの報告を遠藤良子さん(子どもが主体になる学校行事を求める会)が行 いました。偶然ですが、報告者全員が国立での日の丸・君が代反対運動をやっている人達です。

 司会進行は議員に当選する前から学生の立場で日の丸・君が代反対の運動を続けてきた重松 朋宏さん(国立市議)。

国家主義教育のための法制化

見城赳樹さん(多摩教組)

 84年頃練馬の大泉東小の卒業式で教員十数人が欠席。これに対して、都教委から主だった 教員が処分され、東京都で最初の処分になりました。

 この時、私は数年後にはこのような処分行政が大きな流れになるという危機感を持ちました。 当時勤務していた国立で保護者・市民に反対の取り組みを呼びかけ、今日まで続いてます。

 89年昭和天皇の『大葬の礼』の休校・『自粛』に対し て、教員と子どもが自主出勤・自主登校した時がもっとも運動が盛 り上がっていた。

 教職員組合の限界として、処分をちらつかされるとどこまで闘
左から、重松、見城、遠藤
えるかというのがある。日の丸を降ろしたり揚げるのをやめさせようとしたりと都教委は直ぐ 処分を出してくる。

 多摩教組は、89年日教組分裂で全教に移った都教組から分裂して結成されました。その時の 理由の一つには全教の日の丸・君が代反対が形だけのものではないかのがありました。そして、 日の丸・君が代反対を活動の柱の一つにやってきました。学習指導要領が90年改定で「指導す るものとする」となってから十年間で、学校現場での強制はますます強くなっています。

 ひどい学校の例を言うと正面に日の丸があって、君が代が演奏され、歌わされる。それだけ ではなく、会場の周りは紅白幕でおおわれ、中には金屏風をかざりたがる校長までいる。それ まで子どもの絵や飾りなどが会場にはられていたのがはられるなくなる。それまでの旅立ちを 祝う・最後の授業という要素がなくなる。

 運動会でも、日の丸掲揚が行われ、児童・生徒が「頭右」と注目させられる学校があるほど 事態は進んでいる。全国で見ると、毎日掲揚をやっている学校が増える事態がどんどん進行し ている。広島や都立高への文部省・教委からの締め付けが強まってきた。教員の立場からする と、日の丸・君が代は単にそれが問題だけではなく、強制を通して教員に物を言わせない結果 を作り出す。

  ●ものを言わない教員

 管理職は最後に『これはお願いです』と職務命令をちらつかせてくる。それで段々従ってき てしまう。そして、日の丸が掲揚も目立たないところから、紅白幕に囲まれた正面に。君が代 も、テープからピアノ伴奏、実際に歌うまでに強制が拡大しています。

 私たちの組合の組合員では、入学式の前の始業式からの揚げたのを降ろしたら処分された。 今春には日野で、音楽教員がピアノ伴奏を拒否しただけで処分されています。今回、内容まで 踏み込んだ処分が出た。今後は歌わなかったというだけで処分される危険性が高まっています。

 君が代は日の丸より天皇制の関わりがはっきりしている。学校では「君」はみんなを指すと いうペテン的な言い方がされてきた。今回、政府は君は天皇で、国を指すと言い出した。この ような歌を子どもたちの前では歌えません。

 だが、教員への抑圧・押し付けが強められ、校長や文部省への批判は言えなくなってきます。 日の丸・君が代を行っている今の学校に異動になった時、校長と議論したが、20人以上の教 員の中で、私を支持する発言をするのは2、3人。それでも半分以上は組合員です。文部省・ 教育委の指示に疑問を持たなくなっている。先日も給食開始五十周年の絵を子どもに描いてほ しいと突然言い出した。

 日の丸・君が代は単なる旗・歌ではなく、おかしいと思う意識を潰して、国家主義的教育に 現場で闘えない。日教組も数年前に路線転換して文部省とのパートナーシップ路線を打ち出し、 本気では反対しない。

 法制化で一層管理・統制が強化される。これまでは「慣習法」や指導要領で何百人も処分さ れてきた。教組が弱くなっていますので、昨年、都教委も学校管理運営規則を改悪した。職員 会議の権限を奪った。教員への人事考課制度導入というの出してくる。

 どんな小さいことでもはっきり意見を言っていくようにしていかなければならない。管理体 制・管理教育に反対していくという柱でやってきた。学校はなかなか見えないが、国家権力は どんどん学校に介入していますから、市民が学校を監視し、学校を「介入」していってほしい。

自民党・文部省・警察一体の国立への攻撃

遠藤良子さん(子どもが主体になる学校行事を求める会)

 今年4月1日『文部省の圧力に直面する国立からの緊急アピール』を出しました。これは、平 沢勝栄議員(自民党、元警察官僚)がテレビや国会で、警察を導入しても日の丸を出せと主張 した。産経新聞は国立について事実と違うキャンペーンをしている。日の丸を揚げようと必死 の小学校長が『子どもは国家の財産』と言った。ここに問題の本質がある。このアピールには 全国から2700以上の賛同が寄せられました。

 国立は89年6月20日「新学習指導要領の白紙撤回を求める決議」が市議会で上がった。市 民が陳情が採択されたもの。続いて学校現場でこれが生きなければ意味がないということで、 90年3月12日予算特別委員会で「日の丸・君が代の入学式・卒業式での強行取り止めの付 帯決議」が上がった。3月28日自民・民社が「新学習指導要領の円滑な実施を求める決議」を 提出した。かなりの数の傍聴者が市議会に詰めかけて、廃案になった。91年9月自民党系が「学 習指導要領の適切な実施を求める陳情」を出したが採択させなかった。

 市議会と教育委員会は別という建前なので、決議を受けて、教育委員会との交渉を行った。 4月2日に教育委員会の教育長から各小中学校長宛に、『市議会でそういう決議が上がった。新 学習指導要領通りにやらなければならないというのはあるが、学校での混乱を避けて不測の事 態を招かないように配慮してください』という通知が出された。私たちはこれをもって、今度 は各校長と話し合いをし、市内の小中11校全てで日の丸掲揚をやめさせてきた。89年〜9 1]年市民・教職員・保護者が現在の闘いのベースをつくってきた。そのまたベースには戦後直 後の文教地区闘争がある。

 国立の日の丸・君が代のない教育という思いから、これだけの形を勝ち取って、それを学校 現場に生かしていく運動を10年間してきた。

 これまでも市教委はやりたいわけだから、当日に校長が 日の丸を持って市民の前に出てきて、『やめてくれ・や
  ●立ちはだかる教育委員会管理職
る』となったことはあった。だが、今年の卒・入学式は、市教委の社会教育課、図書館、給食 センターなど学校教育に直接関係ない部署の課長クラスも全て動員され、各学校に最低二人は 配置された。

 これまでは校長とずっと話し合いをして、こちらは揚げないでください、向こうは教育公務 員なのでやりますと平行線。要請をしながら、式に来る保護者・生徒にビラを撒き、そうこう している間に向こうがあきらめる。

  ●「国家権力は恐ろしい」

 今年は、校長と話し合おうとすると課長たちが立ちはだかって『校長が許可しなければあな たたちは建物に入る権利はない』。そして、校長が会わないと言った学校では、課長たちによっ て私たちは学校外へ出されてしまった。

 学校の外には『スクールゾーンの警備だ』と称して白バイの制服警官、近くの車に私服警官 が乗っている。普段、警察にスクールゾーン警備をいくら要請してもPTAでやってくれと来 てくれないのに、ウソついて校門の外にいる。

 都教委に行ったときに聞いたら、国立で2校やったと聞いていると回答した。しかし私たち は誰も出したところを見ていない。校長室内や屋上で、校長と課長たちが20〜30秒広げて掲 揚したことにしたとしか思えない。まるで戦前の「御真影」だ。校長・教頭が旗と鍵を家に持っ て帰って、早朝登校してくると一目散に屋上に向かおうとした学校もあった。一体そこまでし て揚げなければならない「日の丸」とは一体なんなのか。教育長と話し合いをしたとき、彼は 『国家権力は恐ろしいんです。そんなに甘くありません』と繰り返していた。

 広島でも文部省・県教委からすさまじい圧力があった。県教委へ職員会議の内容を逐一報告 させられる。国立もそうだったそうです。教育委員会から職員が来て校長室と職員室の間に 立って職員会議の内容を聞いている。職員会議が終わった頃に市教委から電話が入り即時報告 を求める。あるいは必ず職員が来て校長から直接報告を受ける。

 今春、市教委は学習指導要領十年目にあたり、一度も掲揚できなかったではすまない、市教 委の命運をかけてやるとまで言った。平沢議員は、産経新聞『日の丸の空白地帯』という報道 を取り上げて、広島や国立、所沢高のようなところは警察を導入して掲揚しろと『朝まで生テ レビ』や国会で主張した。そして、国立市教委の学校指導課長が国会に呼びつけられた。順番 からすると都教委が呼ばれるはずなのに。

 これに対して、黙っているわけにはいかないと、アピールを4月1日に出した。原点に還っ て日の丸・君が代がない卒・入学式をしようと。私たちは子供たちが毎年同じ取り組みをして いるだけに圧力はますます強くなる。

 国民統制を強めるために日の丸・君が代を持ってくる。万が一法制化されたとしても、今ま での意志を貫きたい。法制化されるされないに関係なく、手をつないでやっていきたい。」

 報告を受けて、質疑応答が行いました。自己宣伝のような発言を繰り返した参加者がいたの は残念でしたが、参加者からは国立の運動への追加の質問の他、学校の教員が元号の使用を強 制されている実態、新しい国旗・国歌をめざす運動が必要でないかという主張など、意見・質 問が出されました。


アンケートから
■学校現場での現状報告が2人の方からなされたが、できれば1人は戦後の日の丸・君が代と 教育の歴史から、2人目は今の国会の現状から、3人目は今日のような学校現場からの報告の 形で3人で発題いただければ、なぜ国立市で今回の報告のような現状に至っているのかがより 分かり易くなってくると思いました。

 学校の入学式・卒業式では君が代の代わりに「日本国憲法の前文」(「世界人権宣言の前文」を あわせてもよい)を校長なり、一同なりが読み上げるべきだと私は考えています。

 重松さんのまとめ方が上手で発題と発題のつなぎと、それぞれの総括ができていたように思 いました。

 こうした会の目的は日本国憲法を前面に押し出した闘いの場であり、話し合いの場であると 考えています。                            (30代・男性)

■大変つまらなかった。国立の話を聞きに来たのではない。自分の考えが通らないからうっぷ んばらしをしているような感じ。第一日の丸・君が代がない教育がどうしてそんなに良いのか 分からない。私達は日本人、日本人としての象徴、日の丸・君が代がどうしていけないのか。私 は日の丸から戦争を君が代から天皇制云々等全然思わない。海外に言った時、日の丸を見ると ほっとする。それは私だけではない。誰でもそう思う。君が代も又音楽は素晴らしい。吹奏楽 を聞いてください。良い音楽です。歌詞を考えたり歌ったりする事はめったにないと思います。

 もっと素直な考えの方の話を聞きたい。

 学校の先生をやめた方の質問なんだか混乱しているようで何を言っているのか専門的という か自分本位、司会者は止めて欲しかった。                (60代・女性)

■見城さん、遠藤さんの具体的な取り組みの話大変参考になりました。

                                   (50代・女性)

■学校行事において焦点化しているとはいえ、学校世界=教育業界の問題に議論が偏っていな いか。

 思想的なナショナリズム批判、普通の国として国際貢献するという新国家主義への批判の議 論がもっと必要ではないか?                           (男性)

■日の丸・君が代法制化の問題は、特に教育現場に関わることから教育問題であるとも言える し、周辺事態法などとからんで戦争国家体制の環として見ることができるし、あるいは憲法の 問題であるとも言えると思います。今日はいろいろな意見が出てこの問題をいろいろな角度か ら考えなければならないと思った一方で、論点があちこちに飛んで少し分かりにくかったです。

 あと国立では学校とか地域とかの取り組みが活発なのでよいと思いますが、重松さんもおっ しゃっていたように、地方などでは、このことを問題にすることさえできないような状況があ ると思います。運動を広げていくにあたって、地域間の温度差についてどうしたらよいのかと いうことに関心があります。                      (20代・男性)

 「国旗・国歌」法のターゲットは誰か?

重松朋宏(研究会事務局・国立市)


 今国会では見送られるとみられていた国旗・国歌法は、「自自公」政治路線とともに、あっさ りと通ってしまった。ガイドライン法や盗聴・団体取締法、国民総背番号制導入などでみられ た対抗軸「民共社」共闘さえも成立しなかった。

 この夏の国会は、他にも地方分権一括法(むしろ地方自治体の裁量権を剥奪)、産業再生法 (リストラ首切りを促進)、外登法・入管法(カード常時携帯をすえおき、不法残留罪を新設)、 新大学管理法(産業界に従属した大学づくり)などろくに審議されないまま次々と通ってしま い、「なんでも反対」する他なかった。かといって「自自公」vs「民共社」という構図も政治的 な分岐点というよりは、あいかわらずよくわからない多数獲得ゲームでしかない。

 「国旗は日の丸とする」「国歌は君が代とする」という国旗・国歌法は、その条文自体は天皇 賛美も愛国心も軍国主義も何も言ってないかのようにみえる。「君が代は本来は天皇賛美の歌で はなかった」とか「君が代は天皇賛美で悪いが日の丸はいいデザインだ」とか「新しい平和の 象徴としての日の丸を掲げればいい」なんて言い方をする人が出てくるわけだ。しかし「君が 代の『君』は天皇」と言い放つ政府統一見解からもわかるように、これは天皇賛美の歌と旗を 持って「国民」と「非国民」を選別していくための法律でしかない。それだけ。この期に及ん でも「旗や歌が戦争をしたわけではない」というような観念論(兵器だって扱う人がいなけれ ばただの鉄の塊だ)や、「新しい国旗・国歌を」というような非現実論をたまにマスコミの投書 欄で見かけたが、「何が問題なのかを忘れた表面的なおしゃべりにすぎない」と、この際ハッキ リ断言しておこう。

 いったいこの有様はなんなんだ?

 いったいこの有様はなんなんだ?ということは、マスコミから弱小政治新聞まで、右から左 までいろいろんなところで分析されてきた。問題は、いくら議論されたところでそれが社会的 な力として顕在化しないところにあるが、それはとりあえず置いておこう(←と、逃げておく)。 永遠のテーマですな。

 で、よく言われるのは、「日本が戦争のできる国づくりをすすめるために愛国心の涵養が必要 なんだ」ということ。まあ、十中八九間違ってないと思うけど、もう何十年間も同じような言 い回しをしてきた気がする。ポスト東西冷戦体制とさえも言われなくなった今、状況はさらに 複雑化しているわけで、新しい時代状況をふまえ、しかも「今度こそ狼が来た」的なものでも なく、もう少し緻密な分析が必要だろう。

 いずれにせよ、「自自公」枠は、「平和と人権」を標榜していた公明党に、さらに大きな一歩 を踏み出させた。元号法にもPKO法にも賛成した公明党だから本質は変わってないとも言え るが、創価学会や若手議員、地方の不満を上(国会)の都合で押さえ込んだことの意味は大き いだろう。かつての社会党と同様、今後も「こりゃまずいかもな」という状況が出てきたとき に後戻りはできない。で、政治的には脈を絶たれた小沢一郎がかつて提唱した政治路線がその まま実現してきている。自由党の陰の薄さは、その政治路線が大政翼賛的にほぼ全政党(自民
から公明、民主まで)を覆ってしまったことによる。対立軸をつくれない民主党は党首選で独 自色を出そうと焦る余り、むしろ大きく右旋回してしまった。鳩山なんて、あれじゃまんま自 由党じゃん。

 とまあ、所詮は我々の生活から遠く離れた国対政治の枠内での権力ゲームなので、注目こそ すれ引っ張られる必要はない。はずなんだけど悲しいかな、この国では政治といえば社会運動 の下からの盛り上がりではなく、国会であり政党であり、あるいはそこに付随した労組や利益 団体の権力ゲームなのだ。とはいえ政治の流動化は、こうした旧態依然とした政治のあり方を ゲーム化・スペクタクル化しつつも、現実には骨抜きにしてしまった。そしてそのことを一番 恐れているのが、他ならぬ権力ゲームの主役たちである。あせって組織型・動員型の政治をす すめようとしても、それ故に政治離れはさらに進んでいく。選挙に投票しない人々が大多数を 占める中で、いつまでも「選挙で選ばれたのだから(何でもできる)」と言い放つわけにもいか ない。権力ゲームに取り込まれてくれない人々は何を考えてるのかわからず、とても不気味な 存在だ。いくら戦争をするための法律を整備し「強い国」をつくったたところで、「いざ突撃!」 と言う場面で皆が皆「俺、知らね〜」では困るのだ。

  「日の丸・君が代は国旗・国歌として定着した」

  「日の丸・君が代は国旗・国歌として定着した」ということをさんざんきかされた。Jリー グ以来、スポーツの国際試合で日の丸を降る若者がやたらとテレビで映し出され、「特に若い人 たちには抵抗なく日の丸・君が代が入り込んでいる」という危機感が出されてからも久しい。 反対集会に来るのも高齢層ばかり。小林よしのりの醜悪な自意識にかぶれる若者は確かに目に 付く。何となく「世の中はかつての軍国主義時代の道を再び歩みつつある」と思ってしまうの も無理はない。ところが世論調査の結果は全くの正反対! 若い世代ほど日の丸・君が代には 親しみを感じなくなっているのだ。これはどういうことだろう?  競技場で日の丸を振る若者たちは屈託がない。一方で「日の丸はシンプルでいい」と言いつつ「君が代は格好悪い」とも 言う。「どこの国にも国旗・国歌ある」とか「愛国心」という言葉を口にもずるが、本当に自分 が人を殺し、あるいは殺されてまで「国家」や「民族」を守ろうなんて思ってない。天皇だっ て、実のところどうでもいい存在だ。戦争国家にとって、管理・統制し、差別・選別の上で強 烈な自己愛と共同幻想が必要なターゲットこそ、このつかみどころのない膨大な層ではないだ ろうか。こいつらをなんとかしようと権力関係をむき出しにしてもがくほど、滑稽・無様な姿 が露わになっていくという、実におかしな、しかしまあ、恐ろしい時代である。

 「反体制」も「反権力」もそれだけでリアリティを獲得できない今、我々としても、この人ら を単に「アンチ」勢力の獲得対象としてみてたら、同じ落とし穴にはまってしまう。楽観も悲 観もしていられない。権力関係に組み込まれない多くの人々が増えると同時に、人々の関係も 希薄化し、バラバラにされていく。寄る辺無きツブツブとしての私たちが世界的な大競争社会 に放り込まれつつあるとき、排他的に守ってくれる存在としての国家バンザイに行きつくのか、 そうでない関係(って何だ?)を現実に作っていけるのか。権力獲得ゲームじゃない本当の意 味での政治について考えながら、ときには反対(「アンチ」の世界)も重要!てとこに落ち着く んだけど。

 海外派兵拡大に奔走する自衛隊



99.9.24夕 毎日

99.9.28 朝日

99.10.1夕 毎日

99.10.4 朝日
民衆の人権・プライバシーを侵害する悪法

成立してしまった組対法=盗聴法

 最近、神奈川県警の不祥事が相次いで明るみに出て、世間を騒がしているようだ。まあ、こ んなもの氷山の一角に過ぎないのだろうが、警察機構の体質を良く表していると思う。自分た ちの身内が犯した犯罪行為は外部に漏れないように隠蔽し、発覚したらしたで虚偽の報告をし たり、知らぬ存ぜぬの頬かむりを決め込もうとする。

 神奈川県警といえば、共産党の緒方靖夫氏の自宅を違法盗聴した事件でも有名だ。盗聴は県 警による組織的な行為をだったことが裁判でも明らかになり、緒方側がきっぱり勝訴したにも かかわらず、警察側は事実を一切認めようとしない。こんな組織がよくも一般市民を法律の名 のもとに取り締まれると呆れ果ててしまうが、こんな話は何も神奈川県警に限ったことではな い。警察の不祥事や事件は、しょっちゅう全国あちこちで起きているのだ。

 そういえば有名な補聴器メーカーの元会社員が、以前盗聴器を警察に頼まれて開発・納入し た、という内幕暴露をしてマスコミなどで騒がれていたが、それでも警察は一切事実を認めよ うとしない。いつもの決まり文句、「警察はこれまで盗聴を行ったことは一度もありません」を 繰り返すのみだ。

 今国会で盗聴法が成立してしまった。警察・法務省は長年の念願だった法律が成立したこと で、小躍りした気分だろう。今まで違法だった盗聴が「合法」になったのだから、これからは 警察は大手を振って盗聴に勤しむことができる。予算も「正式」につくのだから、もっと最新 式の機械を購入してもっと大規模に行うことだろう。警察は、今までだって盗聴をしてきたく せにその事実を認めないような暗黒組織だ。これから一体どんな状況になるのか恐ろしくて想 像もしたくない。法律をどんどん濫用して、市民運動に対する盗聴ももっと強化してくるだろ う。

 私たちのプライバシーや情報が国家にすべて管理される社会がまた一歩近付いてきた。これ からは電話で話すときは暗号でも使うか。                  (I・S)

市民集会=七月二八日

共同企画「憲法と環境権」協力のお願い
 皆さんご健闘のことと思います。小渕政権は、自自公翼賛体制樹立をテコとして、戦争法や 治安法などを一挙に成立させようとしています。既に8月13日までの第145国会で、民間・自 治体の戦争協力強制を狙う戦争法=新ガイドライン関連法、盗聴法=組対法、国民総背番号制 (住民基本台帳法改悪)、国旗国歌法などが相次いで成立しました。さらに小渕政権は日本が直 接交戦する事態を想定した有事立法を計画しています。これらの法案は、これまで自民党政権 さえ強行することができなかったものばかりです。これらの反動立法のひとつとして、国会に 憲法調査会設置するための国会法改悪を制定されました。

 現在ますます声高に唱えられる改憲論。とくに読売新聞をはじめとする改憲派からは「今の 憲法は時代に合わない。新しい人権が明記されていない」という理由で憲法を変えようとする 議論が盛んです。

 この種の議論でしばしばひきあいに出されるのが「環境権」。「憲法に明記されていない。だ から、十分に保障されていない」と言われる権利の代表格だと思います。しかし、日本の環境 NGOや様々な公害・環境問題に取り組んでいる団体で、「憲法に環境権の明記を」という主張 が多くないから環境権が保障されてないのでしょうか。

 従来、憲法運動の中では、この種の改憲論への検討がある程度なされてきましたが、環境問 題に専門的に取り組む運動と共に検討してみるという機会は、ほとんど無かったと思います。 そこで、国連・憲法問題研究会では、今年秋をメドに、自動車による公害・環境問題に取り組 んでいる団体である「青空の会」と協力し、下記のような企画を考えています。今後具体的な 内容が決まってから改めて案内しますが、ぜひ協力・カンパをお願いします。

      99年9月           国連・憲法問題研究会事務局

   【企画案】

 ◎内容  新しい人権を理由とした改憲論への批判

   環境権についての講師(小林容子さん)の講演、改憲論の動向についての講演(田 畑康誉さん)、環境権と憲法についての討論

 ◎日時  10月26日(火)午後6時半

 ◎会場  文京区民センター4階

 ◎主催  青空の会と国連・憲法問題研究会の共催

 ◎ 通信会費・カンパの送り先

  郵便振替[00180-5-567296 研究所テオリア ]

  *通信欄に「国連・憲法問題研究会会費」もしくは「共同企画カンパ」と明記してく ださい。

 ・国連・憲法問題研究会  03-3264-4195FAX03-3239-4409

 千代田区富士見2−8−5山京ビル別館3階気付

長野県茅野市で研究会合宿

 [7月17〜18日、今年の研究会合宿を長野県で行いました。以下感想です]

 天気はあまり良くなかったが、市内を車で観光。本場の信州そばを食べた。

 その後、山登りをして滝をみた(=写真)。個人的に運動不足なので、良い運動になった。

 川辺では水温が低いせいで、空気まで涼しく感じられる。

 そして温泉に入る。有名なところであるのか、意外に混んでいた。

 夜は焼き肉で食事。その後、仲間である国立市議会議員、重松氏による市政報告と討論。

 私は研究会の合宿に参加するのは始めてであったが、なかなか楽しむことが出来た。 (I記す)


日の丸・君が代法制化反対署名活動=7月3日、国立駅頭

99年2月〜6月

研究会この間の活動&予定
6月3日 研究会事務局発送作業

6月8日 研究会事務局発送作業

6月13日 戦争法・治安法討論集会 新反安保実

6月15日 特措法再改悪反対集会 沖縄一坪関東

6月17日 講演会 山田朗「有事法の歴史から見た周辺事態法」 【報告集18予定】

6月20日 日の丸・君が代法制化反対共同声明が集会

6月21日 研究会事務局会議

6月24日 日比谷野音 盗聴法反対八千人集会

6月27日 日の丸・君が代法制化阻止行動委員会がデモ 宮下公園

6月28日 研究会事務局発送作業

7月3日 日の丸・君が代法制化署名活動 国立駅南口 事務局有志

7月10日 「日の丸・君が代」反対集会 重松、見城、遠藤 【別頁記事参照】

7月17〜18日 研究会夏合宿            【別頁記事参照】

7月19日 日の丸・君が代法制化阻止行動委員会が緊急集会 社文

7月20日 日の丸・君が代反対集会 渋谷勤福

7月21日 日の丸・君が代法制化反対集会 大学人の共同声明 星陵会館

7月23日 国旗国歌法反対七千人集会 日比谷野音

7月26日 日の丸・君が代反対集会 シニアワーク 中西新太郎さんらが発題

7月28日 監視社会反対市民集会 星陵会館

7月31日 新安保実が反対運動総括シンポ 

8月2日 研究会事務局会議

8月4日 日の丸・君が代法制化阻止行動委員会 日比谷野音 国会デモ

8月5日 国旗国歌法反対集会 日比谷野音

8月6日 日の丸・君が代法制化反対共同声明 国会デモ 星陵会館

8月9日 国旗国歌法反対国会行動

8月11日 研究会事務局発送作業

8月21日 日の丸・君が代法制化反対集会 星陵会館

8月26日 研究会ユーゴ空爆学習会     【次号に報告掲載】

9月1日 研究会事務局会議

9月13日 研究会事務局発送作業

9月22日 研究会学習会 憲法と環境権    【次号に報告掲載】

9月29日 事務局会議

10月26日 共同企画 環境権と憲法を考える  小林容子、田畑康誉

11月8日 講演会 「新ナショナリズム」の現段階 高橋哲哉

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  ▼講演会報告集1〜17集発行            無料 (=☆)は1と3

■17集 「小林よしのり『戦争論』のカラクリを暴く」 中西新太郎 99年8月 400円

■16集 「地方自治脅かす周辺事態法」 白川真澄 99年3月 400円

■15集 「激動するアジア〜印パ核実験・アジア経済危機」 梅林宏道「印パ核実験と日本の核政 策」/平川均「アジア通貨・金融危機はなぜ起きたのか」  99年2月  400円

■14集 「日本における歴史修正主義の台頭に対して」 金子マーティン「ドイツ・オーストリア と日本」/鵜飼哲「フランスと日本」    98年10月  400円

■13集 「戦争立法が有事をつくる」  山内敏弘「戦争立法が¢有事£をつくりだす」/越田清和 「¢民衆の安全保障£とは何か」    98年4月  400円

■11集 「新ガイドラインが狙うもの」  浅井基文「新ガイドラインのねらうもの」/山内敏弘 「基地が奪う沖縄の土地と人権」     97年9月  400円

■12集「朝鮮戦争に〈参戦〉させられて」 三宮克己   98年2月 300円

■10集「自由主義史観を批判する」  山田朗  97年6月 300円

■9集 「シンポジウム つくられる¢有事£試される¢人権£」  水島朝穂「¢有事法制£と基本的 人権」/奥津茂樹「¢知る権利£=情報公開はどこまで進んだか」/新倉裕史「基地の街から見る ¢地方分権£」    97年2月 1000円

■8集 「許されない沖縄軍用地強制使用」 島田清作  97年1月 300円

■7集 「¢国民基金£ではなく真の補償を」 朴在哲   96年11月 300円


■6集 「沖縄と地域自立」  上原成信「基地の島から平和の島へ」/太田武二「《独立》めざす 沖縄」/白川真澄「沖縄の自立と局地的経済圏の構想」     96年7月   400円

■5集 「『戦後50年』の世界と日本」  浅井基文 「日米安保の再定義」/太田昌国 「『戦後5 0年』を問う」/井上礼子 「『開発』機構としての国連の50年」/木元茂夫 「『平和』時に進む 海外派兵の準備」  96年4月発行 400円

■4集 「『戦後日本』解体マニュアル」  河辺一郎「背広を着た関東軍の暴走」/山崎久隆「N PT体制と日本の『核』」/井上澄夫「侵略戦争賛美勢力の狙うもの」/加藤哲郎「戦後高度成長 を問う」  95年10月  1000円

■3集 「戦後補償実現しよう」  李義茂「日本の戦後処理を問い直す」/藍谷邦雄「国際社会 から見た日本の戦後責任」 95年4月発行 400円 ☆

■2集「連続講座〈民衆の《ものさし》で見る憲法 “憲法”の意義と限界〉」 内田雅敏¢護憲の 中身を問う£/高橋久美子¢在日外国人から見た憲法£/小島延夫¢環境権と憲法£ 94年12月発行

 400円

■1集 「傲慢な大国か『質実』な大国か、非武装小国日本かシンポジウム」 ☆

  天野恵一/中西昭雄/田中優   94年2月 400円

□国連¥憲法問題資料集                 無料(=☆)は1〜20(◆除く)

No.1¢憲法問題1£93年4月300円/No.2¢国連問題1£93年5月300円/No.3¢常任理事国入り1£93 年11月300円/No.4¢常任理事国入り2£94年4月400円/No.5¢憲法問題2£94年5月200円/No.6 ¢防衛懇報告£94年9月300円/No.7¢常任理事国入り3£94年12月300円/No.8¢読売改憲試案£95 年1月 300円/No.9¢危機管理問題£95年4月/No.10¢侵略戦争賛美決議£95年5月◆/No.11¢安保 問題2£95年9月/No.12¢常任理事国入り4£95年10月/No.13¢安保問題3£96年3月 200円/No.14¢沖縄問題£95年3月300円/No.15¢沖縄問題2£95年4月300円/No.16¢安保¥沖縄問題£96年5月 400円/No.17¢沖縄問題4£96年10月300円/No.18¢11月シンポ£96年11月300円◆/No.19¢沖縄 問題5£97年2月300円/No.20¢沖縄問題6£97年3月 300円/資料集No.21¢新ガイドライン1£97年9月/No.22¢新ガイドライン2£10月/No.23¢新ガイドライン3£11月/No.24¢有事立法£98年3月 /No.25¢有事立法2£98年5月/No.26¢有事立法3£99年5月        各300円

□「ストップ安保理常任理事国入り」100円 94年11月   無料(☆)です

□通信(ピースベリー・ジャム)   無料(=☆)はNo.1〜9

No.1「学習会報告」93年9月/No.2「「小沢」にかわるもうひとつの道」94年4月/No.3「解釈改 憲の現在」95年3月/No.4「常任理事国入りを問う」95年2月/No.5「読売改憲試案を斬る」95年 6月/No.6「敗戦50年」95年11月/No.7「核実験反対からオルタナティブ」96年5月/No.8「日 米安保再定義と沖縄」96年9月/No.9「11月シンポジウムへ」96年10月/No.10「民衆の平和的 生存権と沖縄」97年3月/No.11「¢沖縄の心£を踏みにじる新安保」97年6月/No.12「新ガイドラ インと改憲議連発足」97年9月/No.13「名護ヘリ基地学習会」98年3月/No.14「自衛隊機派兵」 98年6月/No.15「スーダン・アフガン爆撃」98年9月/No.16「冷戦後の米軍戦略」99年1月/ No.17「非核港湾条例」99年5月    通信1は50円。同2〜6は100円。同7〜17は200円




 研究会報告第14集発行

戦後世代の戦争責任を考える〜日本における歴史修正主義の台頭に対して

 侵略戦争や植民地支配の歴史を正当化する「歴史修正主義」が世界的に台頭しています。 日本では自由主義史観−新しい歴史教科書をつくる会などの形で、欧米でもホロ・

国連¥憲法問題研究会へのお誘い
Rースト否定論などの主張が出されています。ドイツ・オーストリア、フランスと日本の歴史修正 主義を比較しながら、その特徴とそれへの批判を展開。B5版。

    

  ・

98年10月5日発行

◎定価1冊   400円(送料別)

◎10冊以上購入

 1冊当たり300円

   ◎ 購入申し込み

 郵便振替[00180-5-567296 研究所テオリア ]

  *通信欄に「講演会報告第14集」と明記してください

   ・ 国連・憲法問題研究会

  千代田区富士見2−8−5山京ビル別館3F気付

  ・рO3−3264−4195/FAX03−3239−4409

 私たち国連・憲法問題研究会は、92年末からの改憲を当然視する ような風潮の増大に対して、93年春から連続学習会、資料集・通信の 発行などを行ってきました。「日本の国連常任理事国入りを問うシン ポジウム」(93年11月)、96年11月には憲法制定50年シンポジウムを行 ないました。97〜98年は安保・沖縄問題や歴史認識・戦後補償を考える学習会・講演会などを行いました。

 また、自衛隊機海外派兵に対して、緊急の官邸抗議行動(97年7月、98年5月)を行う など、新ガイドライン(防衛協力指針)、戦争協力法=周辺事態法と沖縄の基地、日本の軍 事大国化、「核」に反対して、研究会有志のアクショングループ=ピース・ベリー・ジャム などで活動しています。

 今後も、これまでの護憲運動の限界を踏まえて、究極の解釈改憲=集団自衛権確立をめ ざす有事立法、解釈改憲を含む一切の憲法9条の改悪と「国連常任理事国入り」の動きに 反対して、引き続き活動していきたいと考えています。ぜひ、研究会に参加ください。会 費は1年3000円です。通信会・

国連¥憲法問題研究会へのカンパをお願いします
 連続講座参加者の皆さん。会員・通信会員の皆さん。

 今春〜夏、周辺事態法、盗聴法、国旗国歌法、国民総背番号制法、憲法調査会設置など 戦後政治の画期をなす悪法が大量成立しました。さらに今秋から来年にかけて、PKO法 改悪、天皇在位10年式典、憲法調査会の始動、有事=戦争立法の制定が計画されています

 私たち国連・憲法問題研究会は、有事立法への反対運動、歴史認識の問題などに取り組 んでいく予定です。ぜひカンパをお願いします。

 会員・通信会員の方で会費をお支払いいただいていない方は、支払いをお願いします。 (既にお支払いいただいている方に、会費支払いのお願いがダブって行ってる場合があると 思いますが、その際はお許しください)

 会費は同封の郵便振替用紙でお振り込みください。振込の方が助かりますが、郵便局に 行く時間のない方は同額の切手を送っていただいても結構です。

 またぜひ、国連・憲法問題研究会の会員・通信会員になってください(会費は年3000円。 郵便振替[00180-5-567296 研究所テオリア]*通信欄「国連・憲法問題研究会」明記を)。



 99年9月        国連・憲法問題研究会事務局



  共同シンポジウム 憲法と環境権を考える〜新改憲論を斬る

 ・日時 10月26日(火)午後6時半〜

 ・講師 小林容子(弁護士)、田畑康誉 ・800円(会員500円)

 ・場所 文京区民センター4階B ・青空の会との共催

  11月講演会 日本「新ナショナリズム」の現段階

 ・講師 高橋哲哉(東大教員)

 ・日時 11月8日(月)午後6時半〜

 ・場所 文京区民センター4階B ・700円(会員500円)

  次回事務局会議  ・日時 11月2日(火)午後7時〜

 ・場所   ・連絡先 03−3264−4195



ボランティア・事務局員

急募!!!!!!!!!!

 以下の事務作業ができる方、お手伝い下さい。

 講座の準備のための資料作り、新聞切り抜き、講演会報告作りのためのテープ起こし、ワー プロ打ち、校正作業、レイアウト(版下作り)。当日の会場準備(後かたづけ)の手伝い。発送 作業。また、主催もしくは参加する集会で研究会のビラが撒ける方、お願いします。

事務局から



□このたび7年吸っていたたばこをやめました。                 (K)

□「自自公」大政翼賛、民主党崩壊前夜、暗い話題が多すぎる。          (一)

□10年前だったら、政権の存亡がかかったような悪法なほとんど審議もなしにスイスイと成立 していく。盗聴法、国旗国家法、戦争法=周辺事態法、国民総制番号制、地方分権一括法・米 軍用地特措法再改悪などなど、悪法が全て成立という最悪の夏でした。さらに、小渕政権は自 自公連立正式発足を受けて、次期〜来年通常国会にPKO法改悪(PKF凍結解除)、有事=戦 争法制、教育基本法改悪などを出してこようとしています。             (た)

□ビールは夏もうまいが、秋が一番だと思う。秋の夜長に好きな曲を聞きながら飲むビールの うまいことといったら。さあ今日もビール飲むか。        (I・S)

□ユーゴ空爆関連の資料をマニアックに集め、非暴力的「市民介入」などとのたまっていると、 東ティモールの深刻な状況が…。軍事と非軍事のクロスワードパズルは簡単に答えを見つけさ せてはくれない。[注=8月ユーゴ空爆批判学習会の報告は次号になります]     (杉)

□ドイツ社民党、地方選で敗北してますね。それ以上に悲惨なのが緑の党。ユーゴ軍事介入に 加担し、新自由主義的緊縮財政を進めた結果がこれです。反失業欧州大行進や各地の反戦デモ にも緑の党は参加しなくなっているとか。こんな政党が民衆に見捨てられるのも当然、もはや どうでもいいことです。私たちが注目しなくちゃならないのは、新自由主義政策(大競争時代) によって切り捨てられる人々ですね。首切りによる自殺の急増によって男性の平均寿命が下 がったそうです。                               (しげ)

□10月26日「憲法と環境権」の共同企画、ぜひ参加してください。久しぶりに司会やりま す。ローカルな環境問題(東京の自動車の問題)に熱中してる私としては、ドイツの緑の党以 上に、「日本版緑の党を」と言ってきた人びとの今後が気になります。       (こ)

□東海事故弾劾!JCO・住友金属鉱山・科技庁の責任を追及するぞ!日本は核開発・原子力 政策を永久中止せよ!                            (あ)

   
  ◇PEACEBERRY JAM(研究会通信)18号◇

 国連・憲法問題研究会発行 99年9月30日 

  東京都千代田区富士見2-8-5山京ビル別館3階気付

рO3−3264−4195FAX03−3239−4409

Éは研究会の発行物、研究会通信、通信学習会・講座 の報告集、資料集をお送りします(資料集が必要ない場合は報告集・通信のみお送りしま す)。また講座・学習会にも参加(会員は参加費割引あり)を。

                 国連・憲法問題研究会

  ◎ 通信会費などの送り先

郵便振替[00180-5-567296 研究所テオリア ]

  *通信欄に「国連・憲法問題研究会」と明記してください(同額の切手を送っていただい ても結構です)

   ・ 国連・憲法問題研究会

  千代田区富士見2−8−5山京ビル別館3F気付

  рO3−3264−4195/FAX03−3239−4409 

 

・ ★会費等の送り先  郵便振替[00180-5-567296 研究所テオリア ]

   ・ 資料集等の購読希望は何号かを明記してください。

  国連・憲法問題研究会 ・03-3264-4195 FAX03-3239-4409

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目 次
日本における歴史修正主義の台頭に対して〜ドイツ・オーストリアと日 本       金子マーティン

日本における歴史修正主義の台頭に対して〜フランスと日本

        鵜飼 哲