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グローカル座標塾第7期
2010年10月〜11年2月
第1回 サンデル教授の「正義」論の功罪
第2回 脱成長の経済へ――日本は「元気」でも「強く」なくてもよい
第3回 「国民」の超え方――ナショナリズムと対抗するために
第4回 ベーシック・インカムは救世主たりうるか
第5回 増税は悪か――「公正な高負担・高福祉社会」
グローカル座標塾第Z期のご案内
第1回
サンデル教授の「正義」論の功罪
2010年10月22日(金) 講師・宮部彰
文京シビックセンター3階A会議室
マイケル・サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』がベストセラーズになっている。いま、なぜ「正義」や「公共性」の復権が人びとの大きな関心を呼び、熱心に論じられるようになっているのか。
現代社会の抱えるさまざまの難問(年金制度、競争と規制、地球温暖化防止、臓器移植など)に立ち向かう上で、リベラリズム、リバタリアニズム、コミュニタリニズム、保守主義のいずれの思想的な立場に立つのか、それぞれの立場の問題点は何かを明確にすることが強く求められている。第X期・第Y期でも「正義=公共性」の復権を提唱してきたが、「正義」をめぐる国際的な公共哲学の議論を読み解き、「正義=公共性」論のより実践的な展開を行なう。
第2回
脱成長の経済へ――日本は「元気」でも「強く」なくてもよい
2010年11月19日(金) 講師・白川真澄
文京シビックセンター(予定)
参議院選挙の公約で、すべての政党が経済成長率を何%にするかの目標をめぐって競い合うという奇妙な現象が生まれた。「失われた20年」から一日も早く脱け出し「元気な日本」、「強い日本」を取り戻そう、というかけ声ばかりが聞こえてくる。
だが、それらは、人びとが求めはじめている「幸福」や「豊かさ」とは根本的にズレているのではないか。経済成長がなければ雇用の拡大も税収の増大もなく、社会保障も充実しないという神話にサヨナラし、脱成長の経済を構想する。2年前(第X期第1回)には環境の面から提唱した「脱成長社会」論を、労働・社会保障・財政・グローバル経済の面からより具体的に展開する。
第3回
「国民」の超え方――ナショナリズムと対抗するために
2010年12月16日(木) 講師・白川真澄
文京シビックセンター(予定)
外国人の地方参政権法案の国会上程が問題になったとき、「参政権を付与すれば、悪質な外国人によって国家が乗っ取られる」という反対論が噴出したことは記憶に新しい。日本国籍を有する「国民」(「日本人」)だけが主権を行使できるという「国民主権」論が、大手を振ってまかり通っている。
しかし、「国民」は、国家が勝手に境界線を引いて住民を囲い込み、上から創りだしたフイクション(擬似「共同体」)にすぎない。にもかかわらず、日本国家は植民地支配の歴史を清算せず、「在日」の人びとをはじめ日本に暮らす外国人を「国民」か否かで差別し続けてきた。
国籍や民族が異なる人びとがますます多く暮らすようになった現在、「国民」という概念を批判・解体する。
第4回
ベーシック・インカムは救世主たりうるか
2011年1月20日(木) 講師・白川真澄
文京シビックセンター(予定)
ベーシック・インカムという構想が、大きな反響を呼んでいる。「働かざる者、食うべからず」という近代社会の原則を覆し、すべての人に無条件に最低所得を保障するという仕組みは魅力的である。
それだけに、ベーシック・インカムに対する疑問や批判も数多く出されてきている。新自由主義者も1人当たり月5万円のベーシック・インカムを提案しているが、生活できるだけの最低所得保障という構想とどう違うのか。現金の給付だけに偏って、医療・保育・教育・住まいなどの現物サービスが疎かにならないか。最低生活ラインを下まわる所得しかない人すべてに生活保護を給付すればよいのではないか。財源は大丈夫なのか。ベーシック・インカムをめぐる論争点を取り上げる。
第5回
増税は悪か――「公正な高負担・高福祉社会」
2011年2月17日(木) 講師・白川真澄
文京シビックセンター(予定)
消費税率の引き上げが参院選の争点に浮上したのも束の間、増税をめぐる議論は尻すぼみになっている。減税を訴える市長が人気を集めるように、日本では増税に対するアレルギーはひじょうに強い。左翼政党もまた、増税反対というポピュリズム的手法に逃げ込んできた。
しかし、社会保障サービスの拡充が21世紀の経済・社会の中心課題になっているとき、財源を増やし安定させることは不可欠である。減税を進めようとする新自由主義とはっきり対決しなければならないのである。もちろん、増税の問題を消費税引き上げ問題にだけ限定することは間違いだが、それでは誰がどのような税負担の増大を引き受けるべきなのか。税とは何か、どのような税制をめざすのかを論じる。
どのように学んでいくか
座標塾では、少人数方式で、(1)講師による講義(60分)、(2)質疑応答(60分)、(3)講師による補足の形式をとって、基礎的な理論を系統的に学びます。
◆毎月1回開き、5回(毎月木曜もしくは金曜日)で1期間とします。 ◆午後6時30分開始〜9時終了 ◆講師:白川真澄(ピープルズ・プラン研究所);第2〜5回 宮部彰(グローカル):第1回 ◆講師が作成する講義レジュメを使用します。テキストは用いませんが、参考文献は案内します。 ◆毎月1回開き、今期は5回(第1、2回は金曜日、第3〜5は木曜日)で1期間とします。 ◆要申込み
グローカル座標塾では、何を学ぶのか
グローカル座標塾では、現代の世界と社会を解き明かし、「もうひとつの世界」を構想するために必要な基礎的な理論と原理をじっくり学習します。
現在起こっているさまざまの出来事を情報として知ることは、インターネットや講演会やシンポジウムや雑誌などによって簡単にできるようになっています。しかし、そうした情報としての知識に頼るだけでは、ひたすら新しい情報を追いかけることに終わってしまいます。運動や活動の現場でも、多くの情報が溢れていますが、互いにじっくり討論するための共通の言葉は乏しいままです。理論や学問の世界でも、あまりに専門的な細分化が進んでいて、必要な方法論や基礎的な理論を学ぶよりも、最新情報を収集することに追われています。
いま必要とされていることは、きちんとした方法論や理論にもとづいて現実を分析したり説明する能力を培う、そして意見の異なる相手と対話し討論できるための共通の「言葉」を身につけることだと思います。
参加を希望される方へ
◎会場 文京シビックセンター(後楽園駅・春日駅・水道橋駅;2回目以降は予定)
◎参加費
第7期(5回) 4000円 1回ずつの場合 1000円
※申込みは10月12日までに下記へ。(1回だけでも参加可能ですが、期限後は申込できない場合もあります。詳しくは問い合わせください)
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講師プロフィール
白川真澄 しらかわますみ。1942年生まれ。60年安保闘争、ベトナム反戦、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、90年代からは「地域から政治を変える」ことを追求。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など理論活動のネットワークづくりにも力を注いできた。著書に『脱国家の政治学』(社会評論社)『アソシエーション革命へ』(共編著、社会評論社)『どこが問題!郵政民営化』(樹花舎)『格差社会から公正と連帯へ 市民のための社会理論入門』(工人社)『格差社会を撃つ ネオ・リベにさよならを』(インパクト出版会)『金融危機が人々を襲う』(樹花舎)ほか。
宮部彰 みやべあきら。1953年生まれ。グローカル。市民派・みどり派の政治・政党づくり、新しい世代の政治参加をめざし、「みどりの未来」、様々な市民運動、市民派選挙に参加している。著書に『市民派候補のための選挙必勝マニュアル』(虹と緑)、『個人の多様性と社会正義の再生』(工人社) |
グローカル座標塾では、何を学ぶのか
グローカル座標塾では、現代の世界と社会を解き明かし、「もうひとつの世界」を構想するために必要な基礎的な理論と原理をじっくり学習します。
現在起こっているさまざまの出来事を情報として知ることは、インターネットや講演会やシンポジウムや雑誌などによって簡単にできるようになっています。しかし、そうした情報としての知識に頼るだけでは、ひたすら新しい情報を追いかけることに終わってしまいます。運動や活動の現場でも、多くの情報が溢れていますが、互いにじっくり討論するための共通の言葉は乏しいままです。理論や学問の世界でも、あまりに専門的な細分化が進んでいて、必要な方法論や基礎的な理論を学ぶよりも、最新情報を収集することに追われています。
いま必要とされていることは、きちんとした方法論や理論にもとづいて現実を分析したり説明する能力を培う、そして意見の異なる相手と対話し討論できるための共通の「言葉」を身につけることだと思います。 |
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グローカル座標塾
もうひとつの世界は可能だ!
これは、資本のグローバリゼーションに反対し、もうひとつのグローバリゼーション、すなわちエコロジカルで公正かつ平和な世界をめざす人々の合言葉である。その叫びの根底にあるのは、「今そこにある世界では生きられない!」ということ。
「もうひとつの世界」は、今ある世界を反転させた像を結び合わせることで形を現わしはじめる。
それは例えば、
一握りの人びとが世界の人びとの運命を決定しない世界。
空爆で子どもが、人間が殺されない世界。
自爆攻撃に赴く人びとが生まれない世界。
お金が人間を支配しない世界。
水や空気や食べ物が分かち合われる世界。
放射能や毒物を生み出さない世界。
仕事の奪い合いや「リストラ」、過労死のない世界。
人や動物がクルマに殺されない世界。
人が監視されることなく生きられる世界。
性、ジェンダー、国籍、人種、能力などにより差別されない世界。
人が環境の循環とバランスを破壊することなく生きる世界。
今まで、様々な理論や思想が「もうひとつの世界」を実現するために編みだされ、人びとを突き動かしてきた。しかし、現実の世界の姿がそれらの営みの敗北を実証してしまっている。単一の「主義」により解き明かせるほど、世界が単純でないことは既に自明となった。一方で、「現場主義」の隆盛の影で理論、思想へのシニカルな眼差しも根強く存在する。
今、必要なのは「現場の理論化」であり、「理論の現場化」であろう。
『グローカル座標塾』は、「急がば回れ」という格言の深い意味に立脚する。
めんどうくさい世界を性急に定義するのではなく、その複数性、多様性をありのままに、“明らかに視る”こと。
『あきらめながら、希望する』ことの可能性と力に賭けること。
その先に、異質な世界、多様な他者との対話への手がかりと、「もうひとつの世界」への変革の道筋が見えてくるに違いない。
「トップダウン」では決してなしえない変革がある。
「横の連帯」と言うだけでは出会えない人々がいる。
生起する事柄の意味と相互の連関、問題の本質と解決の道筋。『グローカル座標塾』が目指すのは、自律した思考のための触媒となること。
たかが座標塾。されど座標塾。だから座標塾。
ようこそ『グローカル座標塾』へ。 |
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『希望社会への新しい座標』ブックレット3
個人の多様性と社会正義の再生
宮部 彰著
《好評発売中》
多様性なしでは息苦しい
正義なしでは生きづらい
「個人の多様性」を尊重し開花させながら、同時に「社会正義=公共性」を再生するためには、何が問われなければならないのか(「はじめに」から)
ポストモダン思想の功罪と「正義=公共性」の再構築
相対主義と普遍主義をそなえた主体の展望へ!
目次から
積み重ねられ反復される問題意識と論点
ポストモダンの功罪 多様性の自由の陥穽
普遍性と多様性は二者択一ではない
差異の消費社会論からワーキングプア論へ
普遍性と多様性が連携する制度構想
普遍的合意(正統性)の確立に何が必要か
民主主義が抱える合意形成への困難
公共性(正義)を担う政府のあり方とは何か
市民派選挙・市民運動におけるリーダーシップの条件
宮部彰「リーダーシップの条件」へのコメント なぜ「リーダーシップ」を問うか 白川真澄
著者紹介
宮部彰(みやべあきら)。1953年生まれ。グローカル。「みどりの未来」などで活動。市民派・みどり派の政党づくり、新しい世代の政治参加をめざし、「みどりの未来」、様々な市民運動、市民派選挙に参加している。著書に『市民派候補のための選挙必勝マニュアル』
A5版 130頁
定価 1000円(送料実費)
●申込先 工人社
東京都千代田区富士見1-3-1上田ビル210工人社
tel 03-3264-4195 fax 03-3239-4409
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mmr/glocal
http://www.winterpalace.net/zahyoujuku/
振込先 郵便振替00160−7−48406工人社
(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい)
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◆『希望社会への新しい座標』ブックレット2
いま地域、農村、農業は
大野和興
グローカル座標塾での特別講演
◇農業恐慌の時代
◇グローバリゼーションとアジア小農世界
08年9月発刊
定価 700円
◆『希望社会への新しい座標』ブックレット1
格差社会から公正と連帯へ
−市民のための社会理論 入門−
白川真澄
グローカル座標塾第1期がブックレットに。
◇自分で決めるって、どういうこと?
◇競争にすべて委ねて大丈夫?
◇人権ってなんだ?
◇助け合って暮らすって、どういうこと?
◇暴力はなくせる?
A5版 120頁 定価 1200円+税 |
◆白川真澄著『格差社会を撃つ――ネオ・リベにさよならを』
第1章 格差社会を撃つ
第2章 新自由主義改革――民営化と「小さな政府」のからくり
第3章 破壊される住民自治
発行:インパクト出版会 四六版 本文256ページ
定価1900円+税 |
◆新聞「グローカル」
月刊(1日発行) A3版6頁
《定期購読料金》
【郵送開封(三種)】 一年=3600円
半年=1800円
【郵送密封】 一年=4000円
半年=2000円
【手渡し】 一年=3000円
半年=1500円
郵便振替 00160−7−48406 工人社 |
◆グローカル座標塾・白川真澄講演DVD
第2期第1回〜同第4回
第2期第1回 グローバリゼーションは暴力だ!
第2期第2回 不安とあきらめの格差社会−−その正体
第2期第3回 公共性って、何だ?
第2期第4回 左翼はなぜ、ここまで衰弱してきたのか?
各1 枚 1500 円 |
●申込先
工人社 東京都千代田区富士見1-3-1 上田ビル210
TEL 03-3264-4195 FAX 03-3239-4409
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mmr/glocal
http://www.winterpalace.net/zahyoujuku/
E-mail: im43wj【@】bma.biglobe.ne.jp
(【@】=@ 迷惑メール防止のための表記です)
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