グローカル座標塾第[期 本文へジャンプ
 

グローカル座標塾第[期のご案内 
いま蘇る反原発の思想――高木仁三郎と松下竜一
リスク社会にどう立ち向かうか
緑の党の登場――政治はどう変わるか
3.11で日本社会はどう変わったか
ポスト3.11――望ましい社会をデザインする

グローカル座標塾第8期
2011年10月〜12年2月

第1回

いま蘇る反原発の思想――高木仁三郎と松下竜一
 2011年10月14日(金) 白川真澄
文京シビックセンター3階会議室C

 3.11の福島原発事故は、高濃度の放射能を大量に放出して大地と海と大気を汚染しつづけ、大勢の住民をその土地から追い立てた。
 しかし、この最悪の事故は、日本社会の底流の意識を変え、脱原発の声と運動のかつてない高まりを生み出している。脱原発社会に転換するのは、今をおいてはない。そのために、脱原発の思想をいっそうラディカルなものに磨き上げていくことが求められる。
 巨大科学技術の安全神話を鋭く撃った高木仁三郎の「巨大科学技術への批判」と電力必要論に対抗した松下竜一の「暗闇の思想」を読み返す。

第2回

リスク社会にどう立ち向かうか
2011年11月18日(金) 大沼淳一
文京シビックセンター(予定)

 現代社会は、いたるところでリスク(不確実な危険)が私たちを待ち伏せし、私たちの生活を脅かしている社会である。ドイツの社会学者U・ベックは、これを「リスク社会」と呼んできた。リスクは産業と科学によって生み出されたものであり、近代化の勝利が制御不可能な事態を生み出している。
 原発事故は、リスク社会の象徴である。原発事故の途方もないリスクは、科学技術に関する「リスク管理」の考え方の限界を浮き彫りにし、「予防原則」の重要性を教えている。リスク社会を根源的に批判し、リスク社会への向きあい方を考える。


第3回

緑の党の登場――政治はどう変わるか
2011年12月9日(金) 白川真澄
文京シビックセンター(予定)

 3.11以降、日本でも「緑の党」に対する関心と期待が高まっている。
 ドイツで脱原発社会への転換を主導してきた緑の党は、福島原発事故をきっかけに支持を飛躍的に伸ばし、バーデン・ビュルテンベルグ州の首相の座を獲得した。緑の党とは、どのような政党なのか。その魅力は何か。緑の党が国会に登場することによって、澱みきった日本の政治は、どう変わるのか。ドイツと日本を比較しながら、緑の党が登場する条件と展望について考える。


第4回

3.11で日本社会はどう変わったか
2012年1月13日(金) 白川真澄
文京シビックセンター(予定)

 3・11の大震災と原発事故は、想像を絶する厄災をもたらした。何十万人もの人びとが住み慣れた土地と生活を奪われ、長きにわたる避難を強いられている。
 大量の「難民」が日本の内部に初めて生まれたのである。同時に、科学技術の「安全神話」は根底から揺らぎ、絶大な力を誇ってきた権力集団(東電や経産省や東大教授)や彼らが流す情報への人びとの信頼は地に堕ちた。無為無策の政府に頼らずに、被災者はコミュニティの再生に立ち上がり、支援と連帯の動きが急速に広がっている。3・11後の社会のなかに生まれている変化を正確に捉えてみたい。

第5回

ポスト3.11――望ましい社会をデザインする
2012年2月10日(金) 宮部 彰
文京シビックセンター(予定)

 3・11は、社会の姿を一変した。これまで通りの考え方や手法でやっていけるはずがない。経済成長、原発依存、日米同盟、日本はひとつ! といった従来のパラダイムは、まったく役に立たない。
 それでは、どのようなパラダイムが求められるのか。経済成長も原発もなしに豊かに生きる、競争と排除ではなく連帯し分かちあう、日米同盟も基地もなしに平和を手にいれる。私たちにとって望ましい社会を大胆にデザインしてみよう。

グローカル座標塾では、何を学ぶのか

 グローカル座標塾では、現代の世界と社会を解き明かし、「もうひとつの世界」を構想するために必要な基礎的な理論と原理をじっくり学習します。
 現在起こっているさまざまの出来事を情報として知ることは、インターネットや講演会やシンポジウムや雑誌などによって簡単にできるようになっています。しかし、そうした情報としての知識に頼るだけでは、ひたすら新しい情報を追いかけることに終わってしまいます。運動や活動の現場でも、多くの情報が溢れていますが、互いにじっくり討論するための共通の言葉は乏しいままです。理論や学問の世界でも、あまりに専門的な細分化が進んでいて、必要な方法論や基礎的な理論を学ぶよりも、最新情報を収集することに追われています。
 いま必要とされていることは、きちんとした方法論や理論にもとづいて現実を分析したり説明する能力を培う、そして意見の異なる相手と対話し討論できるための共通の「言葉」を身につけることだと思います。

どのように学んでいくか

座標塾では、少人数方式で、(1)講師による講義(60分)、(2)質疑応答(60分)、(3)講師による補足の形式をとって、基礎的な理論を系統的に学びます。
◆毎月1回開き、5回(毎月金曜日)で1期間とします。
◆午後6時30分開始〜9時終了
◆講師:白川真澄(ピープルズ・プラン研究所);第1、3、4回
    大沼淳一(高木仁三郎市民科学基金助成金選考委員):第2回
    宮部 彰(グローカル):第5回
◆講師が作成する講義レジュメを使用します。テキストは用いませんが、参考文献は案内します。
◆毎月1回開き、今期は5回(第2金曜日、第2回のみ第3金曜日)で1期間とします。

参加を希望される方へ

◎会場 文京シビックセンター(後楽園駅・春日駅・水道橋駅;2回目以降は予定)

◎参加費  第8期(5回)  4000円
  1回ずつの場合   1000円
※申込みは10月5日までに下記へ。(1回だけでも参加可能ですが、期限後は申込できない場合もあります。詳しくは問い合わせください)


◎連絡・申込先
東京都千代田区富士見1-3-1上田ビル210工人社
tel03-3264-4195 fax03-3239-4409
im43wj@bma.biglobe.ne.jp


講師プロフィール
 白川真澄(第1、3、4回)
しらかわますみ。1942年生まれ。60年安保闘争、ベトナム反戦、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、90年代からは「地域から政治を変える」ことを追求。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など理論活動のネットワークづくりにも力を注いできた。著書に『脱国家の政治学』(社会評論社)『アソシエーション革命へ』(共編著、社会評論社)『どこが問題!郵政民営化』(樹花舎)『格差社会から公正と連帯へ 市民のための社会理論入門』(工人社)『格差社会を撃つ ネオ・リベにさよならを』(インパクト出版会)『金融危機が人々を襲う』(樹花舎)、ほか。

 大沼淳一(第2回)
1944年生まれ。東北大理学部、名古屋大大学院で分子生物学専攻。愛知県環境調査センター主任研究員を経て、金城学院大学非常勤講師(「環境計画学」)、「みたけ・500万人の木曽川水トラスト」監事、ため池の自然研究会幹事、高木仁三郎市民科学基金助成金選考委員、新滝が洞池水質異常に係る協議会専門委員。民衆のための科学を求めて、四日市公害に始まり、台湾、マレーシア、フィリピンにおける工場の放射性物質の汚染などの調査や被害住民支援活動を続けてきた。3・11福島原発事故が起きて以来、科学技術論に基づく原発事故の解説および放射線・放射能の基礎知識などについて各地で講演活動を行なっている。著書・論文に「リスク科学(?)のリスク――巨大科学の暴走としての原発考」(『科学・社会・人間』117号、2011年)、『根本(もと)から変えよう――もう一つの日本社会への12の提言』(共著、オルタナティブ提言の会編、2011年)。

 宮部彰(第5回)
みやべあきら。1953年生まれ。グローカル。市民派・みどり派の政治・政党づくり、新しい世代の政治参加をめざし、「みどりの未来」、様々な市民運動、市民派選挙に参加している。著書に『市民派候補のための選挙必勝マニュアル』(虹と緑)、『個人の多様性と社会正義の再生』(工人社)『根本(もと)から変えよう――もう一つの日本社会への12の提言』(共著、樹花舎)

お知らせ
  • グローカル座標塾第[期、2011年10月14日(金)スタート