グローカル座標塾-反グローバリゼーション、もうひとつの世界、エコ、エコロジー、平和、公正、自治、連帯
グローカル座標塾第X期
   2008年10月〜09年3月

回 脱成長社会は可能か--「低炭素社会」論の問題点
 10月17日(金)

回 マルクスは甦るか--「蟹工船」から反資本主義?
 11月21日(金)

回 生存権--「生きさせろ」と社会保障制度「改革」
 1月23日(金)

回 ポスト・モダン思想の功罪
 2月20日(金)

回 現代の社会運動--制度参加?直接行動?助け合い?
 3月20日(金)

講師:白川真澄(ピープルズプラン研究所);第1〜3、5回
   宮部彰(グローカル):第4回
グローカル座標塾第X期のご案内

脱成長社会は可能かーー「低炭素社会」論の問題点

10月17日(金) 白川真澄
文京シビックセンター3階B会議室

 地球温暖化がもたらす破滅的な危機を防ぐためには、2050年までに世界全体のCO2排出量を1990年比で50%減らす、とくに先進国は2020年までに20−30%、2050年までに80%減らす必要がある、と言われている(国連人間開発報告書07/08)。鳴り物入りで開かれた洞爺湖サミットは、こうした目標すら明確に打ち出せず、逆に原発の増設を謳い上げた。
 それでは、私たちがめざすべきものは何だろうか。排出量取引制度の導入や技術開発によってCO2削減と経済成長を両立させるという「低炭素社会」論でよいのだろうか。経済と生活のあり方をラディカルに変える「脱成長社会」の可能性を考える。

マルクスは甦るかーー「蟹工船」から反資本主義?

11月21日(金) 白川真澄
文京シビックセンター(予定)

 80年前の小説『蟹工船』が、人間として扱われないような働き方を強いられるワーキングプアの若者たちの共感を呼んで、ちょっとしたブームとなっている。冷戦の終焉と社会主義の崩壊によって何の歯止めもなくなったグローバル資本主義が暴走しつづけ、格差と新しい貧困の社会を目に見える姿で出現させている。この時代状況を読み解くために、マルクスの「資本論」も読まれているらしい。マルクスに還れではダメなことは明白だが、マルクスを再読することには意味があるにちがいない。
 「資本論」は何を明らかにしたのか、マルクスをどう超えるか――マルクスを読んだことのない人とともに論じてみたい。

生存権ーー「生きさせろ」と社会保障制度「改革」

1月23日(金) 白川真澄
文京シビックセンター(予定)

 生存と自由。フリーターの若者たちが全国各地で行った元気のよいメーデーのタイトルだが、いまの社会運動が主張している価値や思想を簡潔に表わしている。日本では健康保険証を取り上げられたり、窓口の自己負担が重くなったため病院にかかれない医療「難民」が増えている。介護サービスも制限され、年金制度への不安もさらに高まっている。
 このなかで、生存と生存権をめぐって当事者が声を上げると同時に、社会保障制度の改革に関する論争がは政治の重要な争点として浮上してきている。生存権とは何かをあらためて考え、後期高齢者医療制度、地域医療、介護保険、年金制度などの改革をめぐる論争を捉えかえす。

ポスト・モダン思想の功罪

2月20日(金) 宮部彰
文京シビックセンター(予定)

 いまから40年前、学生の大学占拠闘争に象徴される青年・学生の反乱が全世界で起こった。既存の社会秩序を根底から覆そうとしたこのたたかいの終焉以降、ポスト・モダンと呼ばれる思想が勃興し、社会運動にも大きな影響を与えてきた。それは、マルクス主義の社会主義的理念に代表される「大きな物語」を批判し、これを積極的に解体する役割を担った。徹底した相対主義に立つポスト・モダン思想は、既存の左翼思想や現代の社会秩序を批判する上で大きな力を発揮したが、新しい社会構想や希望を誕生させることはなかった。
 いま世界の民衆運動のなかで「もうひとつの世界は可能だ」が叫ばれる時代に、ポスト・モダン思想の功罪を検証し、思想の新しいあり方を探る。

現代の社会運動ーー制度参加?直接行動?助け合い?

3月20日(金) 白川真澄
文京シビックセンター(予定)

 人びとの生活を痛めつけてきた新自由主義の路線は、世界でも日本国内でも強い抵抗にあって行き詰っている。新自由主義に代わるオルタナティブな社会の構想はまだ姿を現わしていないが、民衆運動は多彩な姿をとって展開されている。日本でも生存のためのさまざまな抵抗運動は、新しい価値や政策的要求を提示しながら活性化している。助け合いと「連帯経済」の試みも、世界のあちこちで着実に広がっている。NGOによる政策提言の活動も、いぜんとして活発である。そしてフランスや韓国では、街頭での大衆的直接行動が政治を動かしている。
 これらの闘争や運動は、どのように支え合い結びつきながら社会全体を変える力になるのだろうか。現代の社会運動の課題を考える。
参加を希望される方へ

◎会場 文京シビックセンター(後楽園駅・春日駅・水道橋駅;2回目以降は予定)

◎参加費  第5期(5回)    4000円
       1回ずつの場合   1000円
※申込みは10月8日までに下記へ。(1回だけでも参加可能ですが、期限後は申込できない場合もあります。詳しくは問い合わせください)

◎連絡・申込先
東京都千代田区富士見1-3-1上田ビル210工人社
tel03-3264-4195 fax03-3239-4409
E-mail: im43wj【@】bma.biglobe.ne.jp
(【@】=@ 迷惑メール防止のための表記です)
どのように学んでいくか

座標塾では、少人数方式で、(1)講師による講義(60分)、(2)質疑応答(60分)、(3)講師による補足の形式をとって、基礎的な理論を系統的に学びます。
◆毎月1回開き、5回(毎月第3金曜日、1月のみ第4金曜日、12月は休み)で1期間とします。
◆午後6時30分開始〜9時終了
◆講師:白川真澄(ピープルズプラン研究所);第1〜3、5回
    宮部彰(グローカル):第4回
◆講師が作成する講義レジュメを使用します。テキストは用いませんが、参考文献は案内します。
講師プロフィール

白川真澄
しらかわますみ。1942年生まれ。60年安保闘争、ベトナム反戦、三里塚闘争などの社会運動に関わりつづけ、90年代からは「地域から政治を変える」ことを追求。フォーラム90s、ピープルズ・プラン研究所など理論活動のネットワークづくりにも力を注いできた。著書に『もうひとつの革命』(社会評論社)『脱国家の政治学』(同)『アソシエーション革命へ』(共編著、社会評論社)『どこが問題!郵政民営化』(樹花舎)『格差社会から公正と連帯へ 市民のための社会理論入門』(工人社)『格差社会を撃つ ネオ・リベにさよならを』(インパクト出版会)ほか。

宮部彰
みやべあきら。1953年生まれ。グローカル。市民派・みどり派の政治・政党づくり、新しい世代の政治参加をめざし様々な市民運動、市民派選挙に参加している。著書に『市民派候補のための選挙必勝マニュアル』
グローカル座標塾では、何を学ぶのか

 グローカル座標塾では、現代の世界と社会を解き明かし、「もうひとつの世界」を構想するために必要な基礎的な理論と原理をじっくり学習します。
 現在起こっているさまざまの出来事を情報として知ることは、インターネットや講演会やシンポジウムや雑誌などによって簡単にできるようになっています。しかし、そうした情報としての知識に頼るだけでは、ひたすら新しい情報を追いかけることに終わってしまいます。運動や活動の現場でも、多くの情報が溢れていますが、互いにじっくり討論するための共通の言葉は乏しいままです。理論や学問の世界でも、あまりに専門的な細分化が進んでいて、必要な方法論や基礎的な理論を学ぶよりも、最新情報を収集することに追われています。
 いま必要とされていることは、きちんとした方法論や理論にもとづいて現実を分析したり説明する能力を培う、そして意見の異なる相手と対話し討論できるための共通の「言葉」を身につけることだと思います。
グローカル座標塾
もうひとつの世界は可能だ!


 これは、資本のグローバリゼーションに反対し、もうひとつのグローバリゼーション、すなわちエコロジカルで公正かつ平和な世界をめざす人々の合言葉である。その叫びの根底にあるのは、「今そこにある世界では生きられない!」ということ。

 「もうひとつの世界」は、今ある世界を反転させた像を結び合わせることで形を現わしはじめる。
 それは例えば、

 一握りの人びとが世界の人びとの運命を決定しない世界。

 空爆で子どもが、人間が殺されない世界。

 自爆攻撃に赴く人びとが生まれない世界。

 お金が人間を支配しない世界。

 水や空気や食べ物が分かち合われる世界。

 放射能や毒物を生み出さない世界。

 仕事の奪い合いや「リストラ」、過労死のない世界。

 人や動物がクルマに殺されない世界。

 人が監視されることなく生きられる世界。

 性、ジェンダー、国籍、人種、能力などにより差別されない世界。

 人が環境の循環とバランスを破壊することなく生きる世界。 

 今まで、様々な理論や思想が「もうひとつの世界」を実現するために編みだされ、人びとを突き動かしてきた。しかし、現実の世界の姿がそれらの営みの敗北を実証してしまっている。単一の「主義」により解き明かせるほど、世界が単純でないことは既に自明となった。一方で、「現場主義」の隆盛の影で理論、思想へのシニカルな眼差しも根強く存在する。

 今、必要なのは「現場の理論化」であり、「理論の現場化」であろう。

 『グローカル座標塾』は、「急がば回れ」という格言の深い意味に立脚する。

 めんどうくさい世界を性急に定義するのではなく、その複数性、多様性をありのままに、“明らかに視る”こと。

 『あきらめながら、希望する』ことの可能性と力に賭けること。

 その先に、異質な世界、多様な他者との対話への手がかりと、「もうひとつの世界」への変革の道筋が見えてくるに違いない。

 「トップダウン」では決してなしえない変革がある。

 「横の連帯」と言うだけでは出会えない人々がいる。

 生起する事柄の意味と相互の連関、問題の本質と解決の道筋。『グローカル座標塾』が目指すのは、自律した思考のための触媒となること。

 たかが座標塾。されど座標塾。だから座標塾。

 ようこそ『グローカル座標塾』へ。
『希望社会への新しい座標』ブックレット2
いま地域、農村、農業は
大野和興

グローカル座標塾での特別講演

◇農業恐慌の時代
◇グローバリゼーションとアジア小農世界

08年9月発刊
予価 600円


◆『希望社会への新しい座標』ブックレット1
格差社会から公正と連帯へ
−市民のための社会理論 入門−
白川真澄

グローカル座標塾第1期がブックレットに。

◇自分で決めるって、どういうこと?
◇競争にすべて委ねて大丈夫?
◇人権ってなんだ?
◇助け合って暮らすって、どういうこと?
◇暴力はなくせる?
A5版 120頁  定価 1200円+税
白川真澄著『格差社会を撃つ――ネオ・リベにさよならを』

第1章 格差社会を撃つ
第2章 新自由主義改革――民営化と「小さな政府」のからくり
第3章 破壊される住民自治
発行:インパクト出版会 四六版 本文256ページ
定価1900円+税
新聞「グローカル」
 月刊(1日発行) A3版6頁

《定期購読料金》
【郵送開封(三種)】 一年=3600円
           半年=1800円
【郵送密封】     一年=4000円
           半年=2000円
【手渡し】      一年=3000円
           半年=1500円
郵便振替  00160−7−48406 工人社
グローカル座標塾・白川真澄講演DVD
 期第回〜同第回 

第2期第1回 グローバリゼーションは暴力だ!
第2期第2回 不安とあきらめの格差社会−−その正体
第2期第3回 公共性って、何だ?
第2期第4回 左翼はなぜ、ここまで衰弱してきたのか?
            各1 枚 1500 円
●申込先 
工人社  東京都千代田区富士見1-3-1 上田ビル210
TEL 03-3264-4195 FAX 03-3239-4409
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mmr/glocal
http://www.winterpalace.net/zahyoujuku/
E-mail: im43wj【@】bma.biglobe.ne.jp
(【@】=@ 迷惑メール防止のための表記です)
(TEL・FAX・メール等でお申し込み下さい) 

振込先 郵便振替00160−7−48406 工人社
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